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みのるほどに

  • 執筆者の写真: shibata racing
    shibata racing
  • 6月1日
  • 読了時間: 4分

更新日:6月2日


季節はあっという間に六月です。私の地方では麦の刈り取りが始まり、新しい稲が、田んぼに置かれ始めました。

これから、水が張られ、美しい水鏡が、色々なところで見られることでしょう。





2025年6月1日



「食べるものがなくて、私も娘も痩せていってしまいます」

これは、私のことではなくて、最近やたらと現れるYouTube広告のセリフです。


こういうものがいきなり現れることで、気の小さい善良な方々を不安に陥れるから、食糧争奪戦のような光景になるのかもしれません。

テレビは見なくても、電話でこう見せられると、言い知れない漠然とした不安に包まれたとしても不思議ではないでしょう。

最も良いのは、何も見ないことです。

そして散歩でもして、「ああ今年もむぎが実ったなぁ」と良い空気に触れる。これですよ。


私は、年間300日。近所を歩いています。

冬などは真夜中みたいに暗いわけですが、六月は、もう4時くらいから明るいですから、一日が長くて、たくさん色々なことがやれて良いですね。

わたしと一緒にツーリングに行くお客さんは、行く先々で、美味しいものが食べられます。

人間動けば腹が減る。腹が減れば美味いものが食いたくなりますから。まずは歩きましょう。


群馬というのは、小麦の生産が盛んで、うどん県などとも言われています。

私の家はかつてうどん屋でした。打ち立て茹でたて。というものを日常的に食べてましたから、私のうどんへのこだわりは、並ではありません。

そう言われてみると、お客さんで、私とうどん屋に行った人はいないでしょう。そういうことです。

それほど、美味いうどん屋はないのです。

水沢というものが全国的に有名ですが、このエリアで「ああ、また行きたい」と思う店というのも私にはありません。


昨今の米不足騒ぎですが、あれも少し騒ぎ過ぎに感じます。

不思議なのですが、備蓄米が店頭に並ぶというニュースが流れたら途端に、通常米が店頭に現れました。

高ければ売れなくなると予想したのか、ストックが並んだのかもしれません。


問題は買い占めたりする浅ましい行為です。

自分だけ助かれば良いという考えがこれを呼ぶのでしょうが。現在の日本では、何かしら食べるものはあり。うどんでもパンでも。それなりになんとかなっているのが現状ですから。あまり騒がないことが一番でしょう。


昨日ベスパにガソリンを入れに行ったら、これまたびっくり、ガソリンが安くなってました。

いずれにせよ、こうした生活に密着するものの値段が安定するのは喜ばしいことです。


パンで言うと、近所のツルヤにある、「悪魔のパン」と言うものが強烈に罪作りなパンです。

結構な大きさのコッペパンに、大量のチョコチップが溢れんばかりに入っているという。

猛烈高カロリーなのに、250円で販売されています。


店内で焼かれるこのパンは、出る時間が午前と午後の2回に分かれていて、普通に訪れてもかなりの確率で買えません。

たまに、カートで店内回った最後の辺りで、裏から焼きたてのこれが運ばれてきた時の運命の瞬間に出会いますと。一日の運を全て使い果たしたように感じ、つい買ってしまいますね。もちろん、一つしか買いませんよ。


もう一軒、行きつけのパン屋さんと言うのが私にはあり、これは陸運局のすぐそばにある「モンパン」と言う家族経営の素晴らしく昔ながらのお店です。

ご主人が得意なのは、焼きそばパンやあんぱんとといった昔ながらの伝統的な調理パンで、息子さんが担当するのは、いわゆるデニッシュ系です。

ここの最大の売り物は、食パン丸ごとで、これが出る11時頃には、常連さんがやってきて、丸ごと抱えて帰ります。


世間の菓子パンというものは、いつまでも常温で店頭に置かれますが、この店のパンは、時間と共に変化していきます。いわゆる保存料とかが入っていないからですが、これが普通であるということを、忘れてしまっているのかもしれません。


マリーアントワネットが、「パンがなければケーキを食べれば良いじゃない」ということを言ったので、フランス革命が起こった。ということを聞いたことがありますが。日本でも大臣が「米は売るほどある」と言って辞任してましたね。

ただ、私が思うには、まだ本当の食糧危機というものは日本では起こっていないと感じます。

事実、恵方巻きが大量に捨てられたりするわけですから。

騒ぐ人たちの言い分は、「形が崩れたコメなんか食えるか」ということみたいですが。

どんな形でも米は米。食べ方はいくらでもあるものです。少し日本は贅沢になりすぎてると感じます。


豊臣秀吉は、ワリ粥を好んで食べたそうで、家来は戦場へも砕いた米を持っていったそうです。

ある時突然、ワリ粥を食べたいと言い出した秀吉の希望を叶えるため、家来が脇差で米を砕いた。という話があります。これはある意味贅沢な話ですね。


漠然とした不安に苛まれるのが日本人の特徴で、だから保険も大好きです。

本当に何もたべるものがなくなった時。その時になったら立ち止まって考えましょう。

コメが少なかったら、割ってでもみんなで分けましょう。


なんとかなりますよ、まだ日本は。




 
 

Appia . meccanica - Shibata ~ Racing

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