レクチャー
- shibata racing
- 6 日前
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更新日:4 日前
いよいよ関東地方も梅雨入りとなったようです。ここから一ヶ月くらいは、バイク乗りにとっては試される期間といえるでしょう。それはなにが?その向き合い方がです。

2025年6月10日
庭の紫陽花がきれいな花を咲かせました。
雨に濡れた花弁は、露のように、いっそう新鮮さがまします。梅雨もすてたもんじゃありません。
最近、ハウツゥモノ。またはレクチャー系の動画は多いですね。
ある人が言うには、少しかじったような人ほど、人に教えたがるようです。
特にゴルフにはこれが多くて、そこらじゅうが先生、ということみたいです。これの餌食は、無垢な魂の素人です。
何事もですが、教えごとにはなりません。
つまり、人に聞いて、またはそう簡単に人に教えられるとは思わない方が良いでしょう。
いわゆるその道のエキスパートは、何十年もそれをやり、失敗しながら身につけたノウハウですから、それを教えようと思えば、それこそ30年くらいかかるはずで、それでも結局、わからない。ということだと思います。
近所のアートの先生に、「現代美術ってなんですか?」と聞くと。
「30年話聞くかい?」といわれて、結局答えはありません。
もうすでに30年は話を聞いてて、まだこれですから。まぁそういうことでしょう。私に知る気が無いのです。
今時やってる人がいるかどうかもわかりませんが、フェースブックなどで、疑問を呟くと、それこそそこらじゅうから、教えたがりが蟻のように突っつくということでした。
昔から、2ちゃんねるやミクシーといったものの代わりが、少し前はフェースブックで。今はまた違う形のコミニティーがあるのでしょう。私はソーシャルネットワークには疎いのです。
悪気のない善良なお客さんが「キャブセッティングってどうやるんですか?」と私に聞くことがあります。
もののわかる方は、「やべえ、聞いちゃったよ」と思ったかもしれません。
割と親切な私は、これを懇切丁寧に説明しますが、結果的には伝わりません。
こういうことですよ。教えごとではない。というわけです。
ものを覚えるには、最終的には覚えたい側の猛烈な意志と、トライアンドエラーしかありません。
そこには、答えがあるハウトゥ本も、レクチャー動画も存在しない。ということは覚えておいた方が良いでしょう。
もしあったら「ああ、金儲けがしたいんだな」と考えても間違いでは無いでしょう。
「5分間だけ時間ください」みたいなやつね。私なら「今夜は寝かさねぇよ」って言いますがね。
ただ、こういう梅雨みたいな、外へ行きずらいような時こそ、真剣に何かを覚えようと試みるのも悪くはないでしょう。
本を読んだり、動画を見たり。それらが全て無駄とも思えません。
モチベーションがあがるなら。やってみたくなってウズウズしてくるならもうけもの。
雨間をついて、トライアンドエラーです。
バイクのライディングで、大切なのは。転ばずに覚える。ということでしょう。
「転んで覚えるんだよ」と、昔先輩に言われたかもしれませんが、いちいち転んでいたら、気力も体力も持ちませんから。ここはひとつ転ばずに覚える努力をしましょう。
このコツは。「えぇレクチャーする気か?」さわりだけですよ。
最も心配のないスピードから始めることです。
さすがに転ばないだろう。というスピードから丁寧に走ります。間違っても誰かと一緒に走っちゃダメです。
あくまで一人で、誰もみてないところでやりましょう。
昔、クラブマン主催で、シャンボーンにドリフトを教わる会、という企画が、茂木のショートコースで行われました。後藤さん、八代さん、クラッシュキングが、教わるのです。
私は、カメラマンの磯部さんの肩越しに張り付き、シャンボーンの言葉を一言も聞き漏らさず、食らいつきますが。
そもそも教わる側が初めてなので、疑問というものがありません。
教えた経験もないシャンボーンもぎこちなく、とりとめがなく。とりあえずやってみよう。みたいな感じでした。
後で後藤さんにツッコミました「当然あの後、控え室とかで、詳しく取材したんだろうね?」
「しませんよ、コースで聞いただけですよ」「なんでだよ、あれじゃわかんないだろう」
すると、
「だってさあ、自分でもどうやってるか、説明できないってゆうんだもん」
モータードチャンピオンが教えられないっていうんですから、そういうことなんでしょう。
もっとわかりやすい例を挙げれば、大谷くんに、大リーグでホームランを打つ方法を、教えて貰えば打てるものか?
考えるまでもないでしょう。
何かを本当に覚えたいなら、自分でやって30年。
時間に余裕のないみなさん。なにか覚えたいことは決まりましたか?
時間。かかるよぉ。