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ペルソナ

  • 執筆者の写真: shibata racing
    shibata racing
  • 5月4日
  • 読了時間: 3分

更新日:5月6日


多くのブランドは、創業者のもとを離れ、その仮面だけが一人歩きしているのが、いまの時代のスタンダードなのかもしれません。いったいなにをなくして、なにを残したのか。残されたものは、はたして同じ血を受け継いでいるのか。





2025年5月4日



多くのブランドは、その当初の意識とは、大きくかけ離れてしまったカタチになっています。

ファッションブランドなどは、生地や生産地までが変更されて、オリジナルなど存在しないかのようです。

フィラ、ヘリーハンセン、LLビーン。シェラデザイン。ナイキやアディダスまで。安っぽさのオンパレードです。

ただ、名前だけ。これは、単にコストの問題なのでしょうか?

いやいや、今の責任者たちが、自社ブランドを愛していないんじゃないかとすら私には感じられます。

またシバタのコゴトが始まったよ....。


日本のオートバイメーカーは、かろうじて創業者の手を離れていないようなのですが、外国メーカーの多くは、今や、名前だけが一人歩きしているような気さえします。

その、日本のメーカーですら、創業者の魂を失い。ただのコストダウンメーカーとなっているところもあります。

どことはあえて言いませんが。


ベスパというものは、昔からピアジオという会社が作っていますが。現在のベスパは、一昔前の日本製ビックスクーターのような乗り味になっています。

デザインはギリギリ先鋭的な部分が残されていますが、例えば目を瞑って乗ったら、全くベスパな感じはありません。

ただこれが、結構いい価格だったりしますから。やはりネームが欲しいユーザーというのも、世界中にたくさんいるのでしょう。


例えば昔のスモールシリーズは、重量が60kgくらいで、とても小さいのです。

それが町内を走り回るとき。まるでゴーカートにでも乗っているかのような楽しさを持っていました。

だから、ベスパ。つまり「蜂」というネーミングがついたのでしょう。

これが魂の部分だとすれば、現行車の大きさは、かつてのラージと言われたPXなどより、はるかに大きく、そして重いのです。


運転は、もう言わずもがな。誰だって乗れる乗り物でしょう。

なぜスモールのモダナイズされたものが発売されないのか?知らない人が設計しているのか?

ヒトのサイズは昔とそれほど変わらないのにね。

これをデザインした彼らは、多分バイクにすら乗らないのかもしれませんが。


ちなみに堀越二郎は飛行機を操縦しませんでしたが。そういうこと?


ものが進化するということは、人間がズボラに馬鹿になってゆくということで。由々しき問題です。

ブランドとは、イメージなのでしょうか、それともコンセプトなのでしょうか。

現在のそのブランド責任者たちは、本当に創業者が目指した魂までを引き継いでいるのでしょうか。


大昔ですが、日本には限りないくらいのオートバイメーカーというものがありました。

これらが素晴らしいのは、おかしな復刻はしないところにあります。丸正。山口。トーハツ。BS。

多分、その名前では商売にならないから誰も復刻しないんでしょうね。

むしろ、もう出てこないから、残されたものが輝く。というものもあります。


よくディーラーの営業たちが口にする、「商材」という言葉が私は嫌いです。

それは単にカネという呼称だからです。

売れるから残す。売れないから消える。

それが商品というものの宿命であるのなら。バイク屋はクールに受け入れるしかないんでしょうけれど。




仮面の向こうばかりに憧れていたら、目の前に君がいることに気づけなかった。

最後の四小節が来る前に、本当のすがたを見つけられたはずなのに...。

なんにも見えちゃいなかったって、尾崎世界観に教えてもらった。


 
 

Appia . meccanica - Shibata ~ Racing

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