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修験の山

  • 執筆者の写真: shibata racing
    shibata racing
  • 11月25日
  • 読了時間: 3分

修験道の行者がいそうな山といえば、我が地においては妙義山ということになります。

雨予想の本日、私はこの山へ向かいます。今はまだギリギリ、頂上付近まで紅葉の葉はしがみついていました。



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2025年11月25日



本日は11.25。

なんのことかといえば、三島由紀夫さんが市ヶ谷駐屯地のバルコニーで演説し。総監室に戻って自決した日として記憶されています。

このことに関しては、いろいろ言われてはいますが、三島さんはなにをしたかったのか、なにを私たちにメッセージとして残したかったのか?これはなかなか難しいのです。

近年最後の切腹ですから。それ自体のインパクトのみ一人歩きしてしまった、という結末でもありました。


ただ、にわかに国の行く末は、現在、三島さんの予見した通りになり、その対応が迫られる事態になっていることは否定できない事実でしょう。

そんな朝でしたから、妙義の今年最後の紅葉を眺めつつ、最も険しい中ノ岳神社の石段に立ち向かって、厳かに首を垂れたくなったのでした。


とかなんとか。

まず妙義山の紅葉がギリギリであろうことと、おかた茶屋のもつ鍋定食をセットとして、師走に向かおうという決意とともに、本日普通の平日にも関わらず、しかも雨が降りそうな天候なのに、ここへきたわけです。

まぁおかた茶屋さんが木曜定休ということもあり、当店の定休と重なりますから、いつまでたっても食べられないという側面も考慮します。


中ノ岳神社は、登山道の登口にあたり、ここから、石門郡へと遊歩道は伸び。エキスパートはその上の断崖に挑むという、いわばプロローグです。とはいえ、開山が1500年前で、歴代の権力者によって庇護されてきた歴史もあることで、その霊験あらたかなありがたみというものは、その場に行くと猛烈に感じます。

なんと社殿の上には岩が覆いかぶさり、今しも押しつぶされそうな状態で。御神体がその岩ですから、こういう巨石信仰は、むしろ縄文時代の信仰の形。つまりは日本建国とともにここに祀られていると思って間違い無いでしょう。



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この神社の石段は、半端ありません。その歩幅と傾斜、そして斜めに傾いてる感じ。やっと登ったら、下はまた恐怖の報酬のように、転げ落ちんばかり。

この石段は私にとってはひとつのバロメーターで、ここが登れるか否かで、自身の体力が測れるというわけです。

小雨が降り始めてしまいましたので、本日はあまりその先には踏み込まず。

プロローグだけ拝んで、また別の機会に譲ることとしましょう。


ひと汗かいて、もつ鍋定食はより一層美味しくなり、店頭に並び始めたばかりの下仁田ネギをガバッと1束買ってきました。

冬の間だけ、ここのもつ鍋には下仁田ネギが使われ、より一層甘みに深みが加味されます。

三島さんから、もつ鍋へ。

生きている私たちが担うことになるこの時代というもの。たまには考える日があってもいいですよね。合掌....。


「美しいのはだねぇ、純真無垢な君たちのその心なんだ」




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Appia . meccanica - Shibata ~ Racing

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