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オータムリーブス

  • 執筆者の写真: shibata racing
    shibata racing
  • 6 日前
  • 読了時間: 3分

盛大に紅葉した今年の秋も、いよいよ今週末まで、といった様相です。来週あたりからは本格的な冬の木立に変わりそうな気配。

猛烈な風の中、吹雪のような枯れ葉を浴びてまいりました。



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2025年11月28日



先日、妙義へ行って思ったのは、もうそろそろ紅葉も限界だぞ。という感想でした。

こうなると、なんとしても今年最後の長瀞八景。まだ山が紅いうちに行きたいぞ、と本日児玉越えの風布の蜜柑山なめの長瀞ダウンヒル。


朝から、山はうっすらと霞んで、こういう日は長瀞八景はくすんでいるな。と朝の散歩で、遥か彼方にうっすら見える武甲山をふり仰ぎながら、考えたわけです。

しかし、にわかに風が吹き始め、街路樹の葉が、横殴りに吹き飛んでいく様を見て、「これならいけるかも」と気を持ち直して、出かけました。


今回はカメラのバッテリーを新品で購入し。以前のものを予備にして、万全の体制です。

今までのは、そもそも中古品で購入したカメラについていたもので、うちに来て6年ですから。ここで新品にしてみて、どのくらい持つかテストしてみたかったのです。結果は良好。今日の撮れ高にして、残量はまだ半分。こりゃいけるぞ。


現場についてちょっと興奮します。

なんでって、葉っぱが横殴りに吹き荒んでいるわけですよ。多分一日遅けりゃぁなんにも残っちゃいないでしょう。


本日は、ベスパET3。この車両がうちに来て丸5年です。

これはあるオーナーさんが40年前に新車で購入し、2年間、毎週碓氷峠に行って、その後250のバイクに乗り換えたことで、オーナーさんの実家の納屋にしまわれて35年。砂と埃に洗われて、寝ていたものです。


「このバイクの行く末が心配」というオーナーさんの気持ちをいただいて「私が引き継がせていただきます」と。頂戴してきて、フル起こし。エンジンが掛かるようになって真冬に初めて向かったのが、長瀞でした。

結果は帰ってきたら、シリンダーがチョコレートフォンヂューのようにオイルまみれになっていて、クランクケースの下にオイルだまり。タイヤはオイルだらけ。という結論。これを機に、オールモディファイへと舵を切って、今に至ります。


今では、私にとってはなくてなならない車両の一台になって、このバイクでは伊豆に2回行き。三峰で息の根を止め。土砂降りの深夜の道端で、日本オオカミとともに、私が迎えに来るのを待っていた。という健気な奴。


バイク屋っていうのは、テイクオフボードなんだな。といつも思っています。

新しいオーナーさんの手元にいく準備として、我々が手を入れて、セッティングして、そして送り出す。

心がはっきり決まらない。そんな新しいオーナーさんの背中をそっと押して、ジャンプさせる。

そこからはもう私たちは見守るしか無いんです。

ただね。たくさんの思い出作りのお手伝いをさせてもらって、30年。これもなかなか楽しいですよ。



吹き荒れる花吹雪ならぬ、葉っぱ達。林道から落ちそうになりながらも、格闘して撮影してきました。今年はこれで長瀞は最後かなぁ。本日買ってきた朝もぎの蜜柑は、まったりと強烈ジューシー。今年は当たり年だそうです。

 
 

Appia . meccanica - Shibata ~ Racing

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