ひとと道具の関係
- shibata racing

- 1月14日
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更新日:1月18日
デジタルカメラというものが普及して、はや20年。スマホの進化で、もはや必要でもなくなったカメラというものの未来を少し考えてみましょう。

2026年1月14日
昨今話題の半導体問題で、ただでさえニーズのなくなったデジタルカメラは、底に落ちた感がありました。欲しい人にも届かない、異常な値段設定。
記念写真の文化は、すっかり電話の独壇場となりましたが、いまだにこの、100年前に考案されたコンパクトカメラというものの意味は残っているようです。
先日、二十代の女子より、カメラを買いたいのだけれど、ナニがいいですか?という質問をされました。
こういう話はカメラ小僧のままこの年齢まできた私などにとってはこの上なく嬉しいですから、かなり親身になって相談に乗りました。「電話でいいんじゃぁないのかい」と言いましたが、どうやらちゃんとしたカメラが欲しいらしいです。

よく話を聞くと、いわゆる「写真らしいもの」が撮りたいということでした。
最近の電話の機能も、いわゆるきちんと撮るだけではなく。雰囲気を重視するモードなどもありますが、どうもそれが偽物くさいといいます。
流石のアナログバカの私も、この後に及んで、「フィルムがいいよ」などとは言わず、今考えられる最良の機種を提案しました。
機材というものは、どう付き合うかで自ずと最良な機種は絞られてきます。とにかく負担を減らしたいか、どんなに面倒でも、世紀をまたぐような作品を写したいのか。
多くの方々は、一台でこれを完結したいと考えます。なぜならそもそもその機材を買いたいわけではなく、必要に迫られて仕方なく購入するという側面があるからでしょう。取説読むだけで途方にくれるのが近年のデジカメですから。
スタイリッシュではない。ダサい。
ということでこのカメラという機材が廃れた経緯がありますが、ものには機能美というものがあり、デザインのなかにも、使いやすさという機能を軽視していない商品が最良です。
必要最低限。という言葉を私はよく口にします。要は足るを知るということで。なんでもハイスペックが良いだろうという日本人特有の欲みたいなものを戒めます。プロになるわけではないですからね。
現在なぜか、リコーのGRという機種が大人気で。予約はままならずほとんど手に入らないらしいです。そして値段も法外。
私はGRを初号機から購入し、それが壊れて二号機を買って、今でも手元にはあります。20年これと付き合っていますが、画質こそ向上したものの、基本的なデザインや操作感は初号機からほぼ変わらないようです。
これのなにが優れているかというと、まずはサイズ感ですね。次にシンプルな操作感。28mmという固定焦点が、迷いをなくし。諦めもつく。いわばデジタルの写ルンですとも言えるでしょう。
ただ、これがそれほどいいかと言えば、満足できない部分も数多くあり。けしてこれ一台で完結できるわけではないですから、この機種に現在の法外な価格を支払うことにはいささか度を越してる感は拭えません。
あくまでもスケッチの延長としてのカメラです。
数年前の福島ツーリングにはこれ一台で行ったのですが、夜霧を撮影するのにオートフォーカスが迷いまくり、狙った写真に辿り着かないことがあり。フルオートの不自由さというものを痛感しました。ピントは手動のほうがはるかに思い通りになる。
で、私がなにを薦めたかと言えば、やはりキャノンの、新品で10万円の入門機。R50Vです。いわゆるカメラメーカーの製品。
中古でも無論いいんですけど。やならまた売っちゃって。デジカメは眺めて嬉しいわけじゃないですから。
他にはニコンとかオリンパス。とかの写真機メーカーのものは、道具として嘘がない感じがします。欲しいところに手が届く感じ。
この10年で富士フィルムのカメラも2台使用していますが、このフィルムメーカーのものは、カメラとしてダメな部分がたくさんあり、肝心のところで誤作動が起きてしまうこともしばしば、その度にメニューに入って直して。バッテリー抜き差しして...。
なんてことは日樹茶飯事で、イラついてしょうがありません。
その点キャノンで、このような、土壇場でイラつく場面に出会したことはないですから、やはり道具としての信頼感がまるで違います。
土壇場で本当に必要なのは、画質よりも間違いがない操作感。ということに尽きます。
その虚飾を排した、いわゆるカメラカメラとしたデザインは若者には不評で。「悲しくなる」とまで言われてしまいます。
もうあのカタチではないんでしょうね。もっと先鋭的な何かが若者の心には響くようですが。シグマとかね。
この話題に、ソニーとかパナソニックとかが出てこないでしょう?あれは家電メーカーです。誤解を恐れずに言えば。
もう終了したと思っていた写真機の文化もいよいよ新しいフェーズに突入したと感じます。皆さんもいよいよどうです?なにか一台。
ただ、これが常にパソコンとセットであるというハードルに、一抹の不自由さは否めませんが。パソコンを持ってない方も増えてるらしいですから。
充電も気にせずフィルムだけ入れておけばよかった時代には自由な翼があった。視線の延長としての写真文化は何処へ....。
瀧本さんの映像が4年で一万回再生されないのに、こちらは3ヶ月で25万回。
コレは皆さんが何を見たいのか、自ずとわかります。良くも悪くも....。
若い時しか撮れない画というものがあって、今やっと普通にこれくらいの青春は撮影できる時代になりました。
今しかないそんな瞬間を、君も撮ってみないか。その青春をおじさんにも見せてくれ。キモっ!


