top of page
検索

迷想するデバイス

  • 執筆者の写真: shibata racing
    shibata racing
  • 2 日前
  • 読了時間: 4分

モータースポーツの最前線といえば、F1やmoto GPですが、それらでシノギを削って開発されたものの多くは、我々ユーザーには、ほとんど関係ありません。





2026年2月7日



近年のmotoGPマシンの姿には、ちょっと呆れます。なにせカッコわると思うのは私だけでしょうか。

このエアロは、速度のためではなくフロントタイヤの接地感を向上させる目的もあるようで、ここ数年、どんどん醜い形になっていますね。どうやら、近いうち大きくレギュレーションも変わり、元に戻っていきそうですけど...。

多くの一般ユーザーは、この世界の裏側で行われている開発競争には、ほとんど興味を示さず、国内で人気の車両の多くはレトロ路線という、ネイキットの懐かしコンセプトのもの。カワサキZやホンダのCB。コレらはもう50年も前のデザインです。

これ、ライダーが高年齢化してるってことですかね。


メーカーが行っている最前線で、最も大きなトレンドとなっているものに、空力デバイスというものがあります。

みなさん興味ないでしょうが、まぁカッコ悪い、おかしなウイングがついたり、変なシートカウルには、ブラックボックスの中に何かが隠されていて、どうも車高調整とかを行っているようなのです。ただ、300キロオーバーの世界ではああなっちゃうんでしょうね。

この発進の時の不自然なほどの車高の変化。こんなの公道じゃぁ全く必要ない。

一方で公道においては、毎年のように牙が抜かれたレトロ車両が主流で、車検も年々パフォーマンスを縛るようにシフト。

一体どこへ行くのかコレからのオートバイ業界。


空力というものを簡単に説明しますと、ものが前へ進もうとする時に、時速50km/hまでは、転がり抵抗や、接地抵抗などがその多くを占めるのですが、いざ50キロを越すと、その80パーセントは空力抵抗になります。ようは風圧というやつです。

自転車などでも近年、エアロといわれる空力特性に特化したフレームなども開発されたのですが、この50キロ。一般人では出せませんから、ほとんど無意味でした。プロ専用でしょう。


オートバイなどでも、やはり100キロを超えてくると、明確にこの恩恵がありますが、一般道では法律上、関係ありませんよね。

ただ別な意味において、フロントカウルというものは、寒さ対策や雨対策などにおいて大きな効果を生み出します。それはたとえビキニカウルレベルでも。

コレが旨い形で形成されていると、冬は明確にあったかいし、胸元に直接風が当たらないことで、インナーが一枚減らせたりします。

ハンドガードなども効果的で、ウインターグローブなしでもやり過ごせたりしますから、この、フロントカウルというものは、いななる速度でも、効果はありますね。

ということは、雨や冬にバイクに乗らない方々にとっては、これもやはり関係ない装備?

むしろ無い方が、立ちゴケの時の被害が少なくて済むかも。


写真のハスクバーナのライトカウルに注目してください。なにやら厳しいフォルムが感じ取れるのではないでしょうか。

それに続くフロントフェンダーにもリブが立っていて、いかにもシャープな感じ。

コレが世に出た時は不評でした。私も、いち早く普通のにかえちゃおうと画策していたのです。気持ちが変化したのは、新車のインプレッションで、岩手県の平泉に向かい、そこから奥の細道を横に走り、佐渡にかかる天の川を見てから、前橋に帰ってくる。という取材を行った時でした。この1000キロを二日で走るインプレッションを企画したのは私で、発売される新車のツアラーとしてのポテンシャルを確かめる目的でした。


行きの東北自動車道で、妙な感覚でした。

なぜだか直進安定性がいいのと、胸に当たる直接風が低減されているように感じたからでした。にわかにこのライトカウルとフェンダーがいい仕事しているように思います。なぜだか手元に当たる風圧も弱いような。風が横に逃げていってるようないないような。

そんなに効くものかね?


この車両に、ロングツアラーとしての可能性を感じ取った私は、翌年、これで白神山地までいくプランを立てます。土砂降りの東北道を10時間走った先の白神山地。そんなに疲れなかったのはなんで?若かったから?

どうやら時速100キロを超えると、この程度の風圧整流の形にも、意味はあることを実感しました。


この真冬でも毎日のようにバイクに乗る私ですが、こういう時はその恩恵を如実に感じられます。

当たり前に毎日の様に刀の試運転をして、数日ぶりにノンカウルのオートバイに乗ると。「サミィ!」明らかに気のせいではなく。あの程度の板っぺらのスクリーンでも、効くんですね。コレは気のせいではなく。


こうなるとですね、どんなバイクにも片っ端からフロントカウルつけたくなります。どんどんスタイルはおかしくなるんだけど。

いやぁこうなると、いよいよ最新のCBR250RR辺り、本気で欲しいですね。

心から言っています。




 
 

Appia . mecccanica - Shibata ~ Racing

bottom of page