アルファ都市
- shibata racing

- 10月13日
- 読了時間: 2分
更新日:10月17日
そこはアルファビル。彼の国がそれを設計し、そこでは人々は固有の言語を持たない。そこにあるのはすべてナンバーに管理された統制都市。そこでは自由とか愛とかいう言葉は禁句である。

2025年10月13日
ある男が送り込まれた、そこで蒸発してしまったある博士の消息をもとめて、彼に託されたのは、博士を救い出すか、消滅せしめること。
これは、ゴダールが60年代に製作したアルファビルという映画のプロットです。
中国によって設計された都市には、言語の自由がなく、博愛などを叫んだだけで、銃殺される架空の都市です。都市はアルファ60という人工知能によって管理されています。どこにいてもこの知能は見逃しません。
首筋にナンバーが打たれた女が、近づいてきて、そのエージェントを誘惑します。
「疲れてますかムッシュ」「横になりたいですかムッシュ」などの言葉を繰り返し誘惑します。
いわゆる憂鬱は、人々から言葉というものを奪い取ります。現代においても、言論は監視され、統制され、削除されます。
本当のことは語ってはいけません。二人だけの時。壁もない時。原野の真ん中でなら、話しても平気です。これは現代の話です。はるか50年前に、すでに予感されていた未来の話です。
特撮もない、セットもない。ただの夜の街で。これを見ていると、すぐ隣に、アルファビルは存在するのかも知れません。
聴かれていますよ。あなたの声は。
ヘイshiriって呼べば、すぐに答えるでしょう?
モンゴルの大草原へいきましょうか。そこにあるのは満天の星空のみです。GPSの電波は圏外です。



