モニタリング
- shibata racing
- 6月3日
- 読了時間: 5分
更新日:6月5日
物事には、あらゆる判断の基準が存在します。無論色々な方の意見は重要ですが、そのひとつひとつに注意を払いすぎると、むしろ何も見えなくなるということがあります。

2025年6月3日
バイクブロガー、といわれる方々や、カメラ系ユーチューバーなど。
色々な新品を短期間借り受けて、インプレッションをする動画というものが多いなと感じます。
それは再生数が上がることで、彼らが潤うという意味で、そこで行われるインプレッションには、飯の種。
という要素が色濃くあるのだとわかる必要があるでしょう。
それを鵜呑みにして、ものを買いたい方々が、たくさんいるからこういう事象が多く存在するわけで、何も買いたくないと思えば、レビューなんてものは誰も見ないということではないでしょうか。
私は、ほとんどバイクの新車にまつわる能書きは、見ません。
そこで言われていることの多くには、メーカーへの忖度が必ずあるからです。
これはかつては雑誌が担っていました。
この媒体では、雑誌の裏面広告が最も料金が高いですから、そこにホンダが全面広告を出している号で、CBの悪口は、編集部的には書けません。まぁそうでしょう。
しかし、読者が本当に知りたいのは、そこのところであり。そういうしがらみがないことで、ネット媒体のホンネみたいなものが、注視されるようになったのは、近年のことです。
そのホンネの部分であるはずのネットも、再生数と、広告料の関係で怪しくなって。そこもまた、皆様の興味から外れてしまいました。サムネ詐欺という、表紙ばかりが大袈裟で、中身が全くないモノ。
私の動画はむしろサムネではなんだかわからず、やたら人の注意をひかないような表面にしていますが。
こうなると本当に誰も見ないから面白いものですね。このままいきますが。
では、どうやったら本当の真実みたいなものは知ることができるでしょう?
言い切りますが、自分で買うしか方法はありません。
いわゆるアイテム全般。道具と言い換えても良いかもしれませんが。
これら全ては使い手の求める用途によって、良いも悪いも異なります。いわゆるプロ目線と一般人目線では、その用途に全く違いがあるのです。
例えばサーキットのレースで使用するものと、ツーリングで使用するものは、レーシングスーツと、アウトドアウエアほどの違いがあるということを理解している方は少ないですね。
つまりは、喪服とTシャツは、用途が全く真逆でしょう。
こう考え始めると、自ずと自分にとって必要なグッズというものはわかりやすくなります。
これを見極める最も簡単な方法は、今現在使用しているものの、足りない部分に目を向けることです。
「あと何があったら最高か」この補完作業こそが、新しいアイテムに求める最大の要素になります。
何も持ってない。という方は何もわからないわけですから、本当に何買っていいか迷う。という気持ちもわかります。
何も持ってないということは、その分野においては初心者ですから、最も正しいのはエキスパートの意見を素直に聞く。という姿勢が大切で。
まぁ黙って三年やってみてください「あの時の俺は何にもわかっちゃいなかったなぁ」と悟ります。
誰にも聞かずに、とりあえずものが買いたいから、いわゆるモニタリング動画を見てしまうんでしょうが。
その際、もし手に入れるなら。これは私が常々言っていることですが、必要最低限。いつダメになっても惜しくないものにしておきましょう。とりあえずもらって使用するのも良いでしょう。
初心者用の良いところは、あらゆる分野のアイテムでもフルオートである傾向があります。
昔、新聞屋がオマケで置いてった、コンパクトフィルムカメラ。あのギーコギーコと親指でフィルムを巻き上げるやつです。調整はなしで、安っぽいシャッターを押すだけのやつです。
昔、これ一台だけ持って、京都へ電車で行った時のことです。
まずは東京駅の朝の通勤ラッシュに度肝を抜かれて、思わずポケットから取り出して、パチリ。
車窓から見える浜名湖へ向けてパチリ。気持ち悪くなった京都の市バスで、降りたバス停で、息も絶え絶えに去りゆくバスをパチリ。路地に入ったら、膝まで雪だった北山杉の山に分け入りパチリ。
それを現像に出した時。見事に全部ブレブレで、変な写真ばかりでしたが、そこには旅の全てがつまってました。
このカメラはそのあと、どこにツーリングに行くにも持っていって、一年くらいで壊れましたが。楽しかったですね。
つまりは適材適所。何にどれほどの機能を求めるかで、アイテム価値は変わります。
言っちゃえば誰のいうことも信じるな。知りたきゃ自分で買え。ということですよ。
モニタリング動画に時間を奪われてる皆さん。本当に買うんですか?
「見ぃてぇるぅだぁけぇ〜」ではつまらないですよ。
私が人からもらって、最大の宝になったのは、いうまでもなくベスパですね。
これ一台で、バイクで行うことのほとんどが出来るとは、もらうまで、夢にも考えなかったですから。
先日お客さんと最近のカメラ談義になったのですが。その方は過去に何台もカメラを買った経験がある方です。
「なんか欲しんですけど、結局何も撮らないんですよ、電話でも撮らないですから」
この、「なんか欲しい。」これが人間の最も重い病気です。
なんか聴きたい、そんな夏。この夏のイチオシはこの一曲だった。これと一緒に海岸線をモニタリングしたい。
ーだれも、あすの約束は、しない。ー