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ランドスケーパー

  • 執筆者の写真: shibata racing
    shibata racing
  • 6 日前
  • 読了時間: 5分

いよいよ五月の連休が迫ってまいりました。今年は超大型連休になる会社なども多いと聞きます。

寒さのため、いまだに桜は持続していますが、ここからは新緑の季節です。さぁてどこへ走りに行きますか?





2025年4月23日



地球は、最高のランドスケーパーです。

46億年かけて、あらゆる風景を我々に見せてくれています。そのほんの一瞬に関われるだけのわたしたちも、その瞬間や季節は、人生の楽しみとして、享受させてもらえています。


ツーリングの目的というものは、色々あるでしょう。

仲間とのコミュニケーションであったり、グルメであったり。または景観であったり。

時には、道。という目的もあるかもしれません。


この時点で、多くのライダーは首をかしげるでしょう。「走りが目的じゃぁないのか?」

よく考えてみてください。私がいう6m60kmの法則を鑑みてみても。公道で、その走りを楽しむなんていうのは、そもそも現実的ではありません。

つまりは人生アイドリングで、150馬力のハイパワーマシンに乗ったとして、どうなのでしょう。


バイクに乗って45年の私はこれを嫌というほど経験してきました。安全第一。ですよ。

それでもまだバイクに乗ってるのは、これで行く壮大な景色の中の風の流れ、みたいなものに喜びを見出しているからですね。

つまりは、風景。ランドスケープですよ。そして、風。ですよ。


私の友人に風喜人という人がいて、初めて会った時に。

「フウでもいいし、カゼでもいいんだよ、好きに呼んでくれ」と挨拶してきました。

彼はハーレーで旅をしながら、旅先の水で墨を擦って、書を描く。という変わり種で....。


話が脱線しましたね。

こうなると、やはりみてみたい風景は無限にありますから、一生バイクに乗り続けることになるのです。





風景写真を撮っていると。同じ風景には二度は出会えないことに気が付きます。

それは季節だったり、時間だったり。

以前の感動が、またあるとは限りません。そうなると。感動は写し止めておきたい。と思うでしょう。


写真家の中に、風景写真家という方々がいて。この方々の価値観と、ツーリングの醍醐味は、似ていると感じます。

唯一異なるのは、我々はそこを通過する。彼らはそこで然るべき瞬間を待っている。ということでしょう。

ですから、ツーリングで、これは。という瞬間に出会う確率というのは、奇跡に近いということです。

本当にいい写真を撮影したい場合。そこに何時間もいなきゃいけない場合もありますから、仲間と一緒の時は、写真は諦める必要があります。

同じ風景写真でも、異なる信条と、スタイルが存在し。隣で撮影しても、全く別の世界になったりするから面白いです。


シグマUKというチャンネルは、いわばシグマの宣伝チャンネルですから、写真の楽しみを教えてくれるのですが、そのなかにある、ジョーとコリンがいく、ランドスケープをめぐる旅。みたいな回が、面白いですね。


偉大なる先輩風景写真家に憧れて、写真を始めた後輩も、40年撮影して、レジェンドとなり。その二人が、スコットランドの風景の中で、楽しみながら風景写真を撮る。という話ですが。

なにせスコットランドですから、そもそも見える物が違いますけどね。


ふたりは、まず互いにレンズを選ぶところから、すでに意識が異なります。

作品はもうそこから動き出しているのです。

ここで、風景写真にとって最適値のレンズ選びとはどういうものかが語られます。

何か一本に絞りたい、と考えてる方には大変参考になるでしょう。

機動性の高い、軽量な単焦点か。はたまたこれ一本で済むズームレンズなのか?そしてその焦点距離は?


同じ場所なのに、先輩は空をメインに入れて、速いシャッタースピードを好み。

後輩は地面を多く取り込んで、スローシャッターで撮影します。これはもう好みです。

出来上がった写真は、全く別のものになります。冗談で互いにケチをつけますが、当然リスペクトもしています。


こういう写真の違いは、電話機や、プログラムで撮影したのでは、生まれません。

撮影者の意図が明確で、仕上がりのイメージが見えていなければ、そもそもアプローチができないのです。

彼らが撮影しているのは、間違いなく地球。偉大なるランドスケーパーが作り上げた、見事な造形ですが。

そこに撮影者が介在することで、異なる表情を見せるのです。


私がよく行く長瀞は、太古の世界では海の底でした。

それ以前は陸だった時代もあり、アケボノゾウが歩き回った石の上に、現在私も立っています。

海だったから、保たれて、堆積した、層。そのものが剥き出しです。

この果てしない時間の繋がり。それを生で感じられる隣にある、白亜紀。

こういうバーチャルな空間が、普通に存在する場所が、長瀞です。


みなさん。

そんなこと思いながら、ここへ行ってましたか?かき氷に並んでる場合じゃないですよ。

まぁかき氷は食べるよ。阿佐美さん家の....。


食べながらもぉ。

河原の石にでも触って、悠久の地球の営みを感じ取ってみてください。


この連休は、長瀞へ。GO!

まぁ混むね。


当店は基本営業中です。暇な方はどうぞ。



こちらが、ジョーとコリンの撮影旅です。よほど英語に自信がある方以外は、日本語字幕をオンにしてみてください。

こういう旅って楽しいですよね。同じ価値観の仲間同士ですから。





 
 

Appia . meccanica - Shibata ~ Racing

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