top of page
検索

山塊の恐怖

  • 執筆者の写真: shibata racing
    shibata racing
  • 10月7日
  • 読了時間: 3分

更新日:10月7日


いよいよ、深山幽谷のエリアでは、うっすらと紅葉がはじまった気配です。

気温差と標高がひとつの基準となりますが、その山容の近寄り難さ、という意味では、近隣では三峰をおいてほかはないでしょう。



ree


2025年10月7日



「今年の秋のツーリングは天下茶屋へ行きましょうか」

お客さんと、そのように計画をして、メンバーもいい感じに集まってきましたから、私としても事前に、いろいろな用意をしておかなくてはなりません。ルートを練ったり、バイクのセッティングを変更したり。今年はフレディーでいくつもりでしたので、FCRのセッティングをなおも詰めます。この組み合わせ、もう30年もつっついてるんですが、本当のベストは、まだ見つかりません。本当って?まぁひとことでいえば、インジェクションみたいな、上から下まで過不足なし、燃費も良くて、ストレスなし。そしてFCRの鋭さもあり。みたいなものです。

だったらインジェクションでいいじゃないか。といわれそうですが、私が目指すのは。いわゆる排ガス制御のための足枷のような現行車の牙が抜かれたものではなく。排ガス規制まえ、最高のポテンシャルを目指してメーカーが凌ぎを削った、あのヤバい感じ。ガス検行っても絶対規定値に入らない、あの容赦ない感じ。を目指しているというわけです。

今回のセッティングは、なかなかですよ。


天下茶屋へいくということは、雁坂を越えるということで、あの140号線という国境越えのルートは、何かしらトラブルがあるコースです。途中にガソリンスタンドもありませんから、ある程度の時間。そして正確な燃費計測。などを事前に詰めておかないと、途中でガス欠の危険もあります。

今年の夏は、山にまつわる怪奇現象と、日本オオカミの追求をしていましたので、ここはやはり三峯神社まで足を伸ばして、今月末のツーリングの無事を見守っていただくための祈願へ向かったのです。


ルートはいつもの最短ルートで、エンジンは快調。山々は鬱蒼と緑が深く、今年の夏の猛暑の名残で、こんもりとしている印象です。

しかし、どうにも車の流れが、おかしいんです。平日にもかかわらず、無駄に車がおおい。なにやら、迂回させられているような。

無事、140号に合流しても、なんか変。


まずは三峰口駅へ行きます。

荒川を渡る橋から渓谷を見下ろすと、おやびっくり。渓谷にワイヤーが張られ、なんと女子達が命綱つけて渡ってます。あぁヤダヤダ。なんであんなことしたいのかなぁ。塀の上も歩けない高所恐怖症の私には、あんな地獄の責め苦のような、まるでカイジみなたなことを、好きこのんでやる人の気が知れません。結構ああいうことを女子がやるんですよね。


さあて、三峯神社へ向かおうとすると、いきなり、工事の関係者に止められます。

「どこ行きますか?」「三峯神社」「この先道路が崩れて、トンネル迂回してるんですが、バイクはダメです」

この道は少しの大雨でも地盤が緩くて、しばしばこういうことが起きます。こうなると大体、来春までもうダメです。なんでトンネルは二輪通行禁止なのかといえば、どうやら未完成で、途中未舗装区間があるため、二輪はダメらしいです。トンネル内で、やたらと転ばれたら、色々面倒ですからね。


結論からいえば、今年の秋の天下茶屋は、中止です。しかしながら、どこか他にないものかと、昨日から考えてるところです。

参加希望の皆様、少し経緯を見守っていただきたく存じます。


怖いやつ、かるく撮影しときました。これはもはや 「山怪」。怖いもの見たい方はどうぞ。


 
 

Appia . meccanica - Shibata ~ Racing

bottom of page