灼熱のカタチ
- shibata racing
- 6月27日
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更新日:6月28日
本日、梅雨はあけたと宣言しましょう。それくらいに灼熱の照り返しのなか、試運転と称して、足利の鑁阿寺にきています。テストという名目になっていますが。

2025年6月27日
テストという観光なのか、観光という撮影なのかわからないのが、こういういつものアトラクションです。
例の1000sのデフからオイルが漏れ出してしまい、タイヤに付着するトラブルが起きました。グッチのデフの内圧は元々高くて、マーニなどのデフケースには、ブリーザーがついたりするようになるのですが、この車両は過渡期と見えて、そういう機構にはなっていません。高回転、高連続が続きますと、デフの内圧が高まることで、弱い部分からオイルが出てきます。それは主に、ドライブのシャフトの周囲です。本来ツーリップのシールなのですが、現在入手可能なのは、シングルリップのオイルシール。すると、やはり定期的に交換する必要があるのです。
この車両のヘッド周辺から、多少の異音も出ているため、バルブクリアランスの調整も行いましょう。デフのシール周辺は、軸がわの摩耗も見受けられますので、シール交換で本当に治るのかは、長めの試運転や、高速走行などの様子見が必要です。
ワインディングから、標高を上げて、仕上げは高速道路。というコースには、赤城周り、足利詣が良いコースです。桐生の町に入る頃、何やら灼熱パラダイスのような気温上昇になりました。私は本日、梅雨明けを体で確信しました。
足利は、通称「オレの街」ですから、一年中ここを訪れていますが、本当の真夏に来るのは久しぶりです。夏にここにくる理由でもあった、「銀釜」の冷やし鯛釜飯。もターゲットでしたが。銀釜周辺にはすでにもう、人垣が。これは待ちです。こうなると、本日は冷やしたい釜飯はあきらめましょう。なにせ試運転ですから、仕事ですから。観光じゃないんだよ。
鑁阿寺は、何度も紹介していますが。このお寺のご本尊は大日如来ということです。これは大乗仏教における最高峰のほとけです。ブッタの教えには、祀るものもなければ、救済の思想もありませんでした。のちに、「それじゃ人も集まらないだろう」と、考案された仏教の教義が大乗仏教です。もはや、ブッタの思想でもないのですが。私は良くはわからずに、手を合わせ、おびんずる様の膝も撫でて。このお寺を愛します。いわゆる魂の拠り所が、形になっているってのはありがたくて。雲をつかむような宇宙的な思想の前では、人は迷子になってしまうのでしょう。なんでも良いのです。信じるものは救われる。きっとね。
