痩せ我慢の説
- shibata racing

- 1月5日
- 読了時間: 4分
新年いよいよ本格始動。皆様方もお仕事が始まった方々も多いと思います。当店は二日から営業しておりました。
昨日は恒例となります新年ツーリング。今年は二人でしたが。

2026年1月5日
旧車と付き合うことは、文字通り痩せ我慢です。
わざわざなんで高価な古いものを買って、尚且ついつも心配していなければならないのか?これは言わずもがな、新車にはないフィーリングという、曖昧なプラシーボ的なニュアンスを楽しむからです。
ただ、これは説明できない興奮みたいなものも伴いますから、いろいろ苦労してでも旧車に乗りたいと思うのは、もうすでに何かに感染している証拠です。
古いバイクで最も怪しい部品は、いうまでもなく点火経路に他なりません。ほとんどここがダメ。と思って間違いないでしょう。
そういうとき、助かる部品といえば、ウオタニさんのSPコイル。ということになります。
基本はコイル単体でも効果は発揮しますが、ポイント車の場合、アンプと呼ばれる、いわば昇圧トランスと組み合わせて使用できます。こうすることで、異なる抵抗値を持つ古いコイルに幅広く対応できます。
もう一歩進むと、ハイパワーキットなるものがあり、これは各車種専用マッピングによる夢のデジタル制御の点火が可能になります。
例えばドカティだけでも、ベベル。パンタ。そしてSS系と揃い。全て専用です。

この際注意しなければならないのは、とにかく説明書をよく読む。ということですね。
さすがにデジタルですから、配線を間違えるとエラーが起きて。エンジンはかかりません。例えばピックアップコイルの配線にも極性があり、これを逆につなぐと全く反応しなかったり。使用するプラグも必ず抵抗芯が入っているものを使用しなければいけません。イリジウムもオッケーです。
このプラグチョイスを間違うと加速中にエンジンが止まり、もう一回メインキーを入れ直さないとエンジンは始動せず。また加速すると止まるを繰り返します。
この症状が出た時に魚谷さんに直電話したことがあります。
「あぁそれはデジタルエラーですから。説明書によく書いてありますヨォ読んでください」とサラリと教えていただき。
もう一回きちんと読むと。確かに書いてある。
中でもプラグギャップも特殊なクリアランスが要求されますから。ご自分で通販で購入して、付けるのは覚悟が入ります。
そういう時のためのバイク屋ですから、ご注文並びに取り付けは私に任せるのが無難ですね。
魚谷さんの製品と向き合ってもう20年。トラブルはほとんど、取り付けのミスですね。
ほとんどのドカティとモトグッチ。実はフレディーやハスクにもサラッと使用しています。
昨日は、この車両の試運転を兼ねた新年ツーリングでしたが、過去にデータを出してありますから、点火時期もレブも、ほとんど問題なし。というよりも別の車両に化けてます。イメージは、排気量が600ccに上がったような感じ。
ただですよ、ここでいい気になってはいけません。
旧車全般に言えることですが、基本的に全てにおいて痩せ我慢。心のブレーキはいつも手を掛けて、決して無理させない。壊さない。
壊せば部品は何にも無い。と思って間違いないでしょう。もうそういう時代に来ています。
つまり、そんなにまでして何もわざわざ旧車に乗らなくても良いわけです。
新車ならなにもストレスなく。しかも無事にツーリングできるわけですから。
ただ、旧車にしかないフィーリングって確かにありますよ。艶っぽさとか、艶かしさとか。ニュアンスすぎて分からないですか?
何事もあるうちに、それは無論、車両。体力。気力。財力。
めんどくさい。
やっぱり新車にしておこうか。
バイク屋っていうのは、お客さんの夢を育てる土になりましょう。それでも壊れたら、あははと笑ってお手当しよう。



